月曜日, 1月 15, 2018

新春スマイルクラブ・文化人類学的考察

前回参加できなかったスマイルクラブ(高木先生主宰のインプラント勉強会)の今年最初のミーティングに参加した。いやぁ、午前中の話は舌を巻く。面白すぎでした。兄ちゃんの、実は最もトレンドな学術内容は文化人類学。そこからインプラントの歴史と未来へと話は続くのだが、その前振りが誰にもまねできないディープさで圧巻だったのである。なるほど、自転車、サッカー、スワローズ、インプラント、等などそのマニアックな引き出しのカテゴリーは、単純にあれが好きこれが好きという範疇を遙かに超えていることは重々承知だが、そのテリトリーが地球誕生からホモサピエンスの進化までとどまることを知らない。それが日常臨床を実は非常に造詣の深い物にしていることをどれぐらいの人が気がついているのだろう。
歯科に関して言えば、befor osseointegration とafter osseointegrationのStar Warsばりの時系列インプラント歴史列伝は今だからこそ私たちに何かを語りかけていることは間違いない。ダークサイドな一面をいかにフォースの正しい導きがあって今に至るかとても面白い(笑)。まだまだ若い先生方にこそ、ハウツーではない話として聞いていただきたい物だ。

夜の懇親会でも、最後の質問でも、要するに積極的なインプラント治療の是非や正義が議論の的になってくるあたり、まさしく50年前からのフィードバックなのである。そしてブローネマルク先生のフィロソフィーと言う琴線に触れることこそ忘れてはいけないことだと今更ながら皆考えるのだ。
夜の懇親会で講師の玉木先生に質問をした。玉木先生とはそれほど年は違わないのだが、積極的な大きなストラクチャーを除去しなければならない局面での話。自分で行った物は最後まで自分で責任をとるのは当たり前だから同意。しかし、施術社の意志や家族の意志や周囲の意志がまるで存在しない超高齢者が増えてきている現在、どう対応するかと。するとそれは自分の歯があっても同じじゃないですかと言われた。トラブルがあって対応するのはインプラントだから自分の歯だからなんて関係ないでしょと。

これ全く違う話のような気がする、以前名古屋の吉岡先生も危惧していた話なのだが、インプラント以外の処置は保険で出来るが、ストラクチャーを外したり除去したりは保険では出来ない。最終公演後のディスカッションでも同じ話を振ると、ある東京の先生が、保険とか関係ないでしょ、経済的な問題があるならやらなければ良い、なんていう話にまでなった。
あなた個人の話をしてるんじゃないですよ。まるでわかっていない。残念。誰の意志も介在しない現場でそこに、倫理観あふれる何も知らない知らされていない在宅歯科医師が飛び込んで、求められているにもかかわらず本気で何もしないで帰るのかあなたは。社会保障で出来るか否かはそういう問題なのだとわからないんだろうな。これはあなたの問題ではなくこれからインプラント治療を補綴オプションとして取り組もうとしている歯科医師達の一つの大きなリスクファクターであることを理解できないのだろうか。たとえば、口腔がんの治療でインプラントが邪魔になるケースも出てきている。インプラント治療の多様性は術後にまでも深く深く及んでいることをわかってほしい。術後のメンテを終身面倒を見ると言うだけの話ではなくなってきている。

いずれにせよ、ある意味surrealismと捕らえられがちな兄ちゃんの話が、実はDr.グルンダーの言うところの、deram,reality,nightmare である事を理解したい物なのだ。
ん〜、スマイルクラブ以外の先生には荷が重かったか(笑)。




月曜日, 1月 08, 2018

模倣する日本人の心と歯科医療

最近、西部氏「国民の道徳」や「国民の歴史」あるいは境野氏の「日本の心の教育」や、私の好きな原田伊織氏の「明治維新という過ち」が静かにまた売れ始めているようだ。維新政府により歪曲された明治からの日本の近代史にとても重要な文献だと思っている。

グローバルという言葉が一人歩きし始めてどれぐらい経つのだろ。どうも最近、日本のどの業界でも150年前のような嫌らしい模倣が始まってきているようでならない。模倣は近代大陸国(半島も含め)お得意どころであったはずなのに、最近の日本はクリエイティブな動きが何か停滞しているようだが。グローバルとは自国の文化歴史を正しく理解しプライドを持ってこそのグローバルなのだ。西洋かぶれとはき違えてはいけない。

歯科医療でも同じかもしれない。私が国際学会に積極的に出向くようになったきっかけは、97年頃アメリカの学会で、南米の小さな開業歯科医師の感想としての北米の実態を聞いてからだった。彼らは北米の最新的な歯科医療を勉強するために比較的近場であるという理由で頻繁に北米を訪れていたようだ。その北米歯科医師達の大きな格差は逆に彼らには衝撃で、私が今感じる北米歯科医療に対する思いとあまり変わらない。「お金がなければ何も出来ないよ、こんな高いインプラント(原価)をウチの国でどうしろと言うんだい」「こんな治療費ではごく限られた特権階級しか治療の恩恵にはあずかれないだろうな」。。。そんなことを言った。

我が国は社会主義ではないにもかかわらず、世界にも類を見ない社会主義ファウンデーションな医療システムを構築している。その効果は計り知れないと思うのだが、何せ世間が自国の批判が正義とばかりに更なるシステムのアップデートを阻害しているようで、本当の問題の部分が見えてこない。だから、未だに北米歯科医療と比較し模倣することが正義となって久しい。確かに世界一の技術と知識の宝庫かもしれないが、彼らはそれを国民に提供するすべを基本的に持っていない(良心だけでチャリティーという形のシステムは至る所にあるが)。だから6000万人に及ぶ歯科医療難民があふれている。あくまでも医療はビジネスなのだ。

日本においては、初診から一根管抜髄して根充までの評価額は約800点(8000円)ぐらい。北米専門医の約15分の1だろうか。そこから換算される数字は当然日本の医療システムにおいて正しく実戦されるなら、大変な赤字になるか全く収益がない状況になる。
最近私がおかしいと感じ始めた一番の理由は、その部分を大学教育なり何なりで医療経済性に合わせた学術的革新が日本において全くなされていないことにある。北米の模倣から換算ばかりしているが、コストをかけずに技術革新や付随する機器の導入で、評価に即した収益を上げる研究が全くなされていない事に大きな疑問を感じる。日本の近代歯科医療が西洋の模倣から始まったことはその通りだが、それからいったい何十年経過しても模倣なのである。日本独自の歯科医療経済性に鑑みた技術革新が全く行われていない。

と言うことは、、多くの日本国民はアメリカのようなビジネスとしての医療システムをを望んでいると理解して良いのだろうか。

いや、私は違うと思っている。
全てのことにおいて、あまりのも自分の国のことを知らなさすぎる。だから医療ばかりではなく社会全体が日本と言う国に対しての「無知の知」を考えるべきで、結果静かにも冒頭の書籍がまた少しずつ売れ始めていることにうれしく思ったりする。





金曜日, 1月 05, 2018

自費率向上DVDなるもの

年末に、連日の酔いに任せて、どんな物なんだろうという好奇心だけでポチっとした「誰でも出来る自費コンサル成約-年間6000万UP」なる怪しげなDVD。

まいった。そして、限りなくつまらない。当たり前のことしか言ってないし書いてない(笑)。これでウチの自費率が数倍になるならやってもらおうじゃないか(笑)。
まあ、わかってはいたが、こんなモン、30年前からあるものの焼き直し。これをありがたく拝聴する歯科医師って相当疲弊したスキルも無い知識も無いそんな輩なのかしら、、と悪い自分が顔を覗かせた(笑)。そもそも患者不在の話なんて聞けないし。

正月、かつての勤務医と酒を飲んだ。東京の医科歯科連携の嫌らしい話を聞いた。首都圏の先生を目の敵にするわけじゃないが、こんな事が平気で行われているんだと思うと胸が苦しくなる。以下実話なり。

地方都市での話。口腔内が崩壊した20代女性。とにかく崩壊が酷いおかげもあり、2年越しでエンドやコアをきれいさっぱりやり直し、フルマウスリコンストラクションでプロビ装着後来院しなくなった。ここまでなら良くある話。私は持論でテックやプロビはこれでもかって言うくらい完璧に作れと教えたからね。それで来院しなくなったとしてもそれはそれで仕方ない。

ところがである。彼女は諸事情で転院。それも仕方なかろう。都内品川区の某歯科医院で、補綴のみの200万オーバーの見積もりが出たのを持参し、かつての古巣にわけあって再来院した。しかし、この医院からかつての真摯なる歯科医師に対しての状況説明のお手紙の一つも来ちゃいない。これだけでも非常識だが、その内容がさえている。
その歯科医院は皮膚科とタッグを組んでおり、なぜか歯科金属アレルギーだと言われたという。その紹介状がこの怪しい歯科医院と皮膚科を行き来する。
結果、保険はだめだよアレルギーがあるからと、君はこれしかない、オールセラミックだよとこの見積もりを提示されたという。当然、どんな金属イオンに陽性なのかどうなのか知っていると思いきや、パッチテストのデーターも何も提示されないばかりか、何故、オールセラムの選択肢しかないかなどの説明も全くない。保険でのCAD/CAMではだめな理由もわからない。

要するに、、、、本当なのか??歯科金属アレルギー??

結局、20代前半のこの患者は品川に戻りオールセラムを選択するのだろうが、かつてのウチの若い衆はまるで釈然としない。そりゃそうだ。患者本人は何も理解しておらず、理解しているのは200万オーバーの見積もりだけなのである。

この話が、自費率向上DVDの内容とオーバーラップするのは言うまでも無い。医療の前に立ちはだかるいやらしさがクローズアップされた事例なのでした。

ところで、このDVDはある意味歯科の世紀末的未来が見えてきて鳥肌が立ってくるのだが、いろいろな場面でネタとして勝手にもちろんわからないように(笑)ウチの勉強会のプレゼンで引用(コピーじゃないよ!)しようと思うので、高い買い物ではなかったな(笑)。
感謝。




火曜日, 1月 02, 2018

春風献上 明けましておめでとうございます

すでに2018年は2日目も終わろうとしています。時間があっという間に経っていきます。歯科として介護の施設を始めて今年で4年。サロンを始めて今年で7年。そして本院は今年で30年目に入ります。
リニューアルが難しい関係上、院内は場末の旅館のようにラビリンス。初めての方はまあ、迷子になります(笑)。この先どうやって老朽化した本院をリニューアルしていけるのか頭を悩ませる年になりそうです。多くの若い歯科医師達が集う医院にしたいのですが、なかなか思うように行きませんね。かといって大手の医療法人のような形態はあまり好きじゃないので、この辺が悩ましいのでしょうか。法人ではない個人の大型システムはやはりだめなんでしょうかね。。。

さて、宿題を色々抱えて今年に望むのですが、やり残しているというか、出来ずにいるというか、マルチエンターティナードクターを目指している私としては時間がいくらあっても足りないと強く感じています。今年の私のグループのオブジェクトはめまぐるしく変動しエイジングのスピードを増す社会に対応するべく、、年末にも書きましたが、、、、、

Assistance 支援援助介助
Healing 癒やし
Hospitality 心のもてなし
Entertainment&Art 全ての場面で歓びを

やはり今年はこれですね。医療や介護の枠を思い切り超えられるのは歯科なのではないだろうかと、最近つくづく思い始めました。共感出来る本当の歯科医師募集します。
一緒に漕ぎ出しましょう。

宿題
 話題は変わって、宿題の本は面白いのですが、寝るときに読む本には向かないので、昭和の名作上村一夫氏の「菊坂ホテル」と近藤富枝氏の「本郷菊富士ホテル」を選んでみました。
個人的に谷口ジロー氏の「坊ちゃんの時代」が大好きで、大正、昭和の文豪達の破天荒な生き様やそこに絡まり合う人々の生々しい感情が良く表現されており、このほぼ実話の「菊富士ホテル」も坊ちゃんのごとく漱石とそこに絡まる人々なのか、夢二や谷崎とそこに絡まる人々なのかの違いだけで、読んでいてわくわくしてくるわけです。

こういう切り口は、医療介護にとって一番重要な部分なのだと考えています。全然関係ないでしょという意見も聞きますが、イヤイヤ、人を診るとは、、望診から始まるのだよという医療の原点を考えれば自ずと答えは出てきます。

今年も素晴らしい年にしたいですし、皆さんもそうなってほしいものです。



今年も宜しくお願いいたします。



日曜日, 12月 31, 2017

今年も終わりです

年末の10連チャン忘年会等を経て、1日休肝日をはさみ4連チャン忘年会とか、今年も素敵な年末でした。最後のくまさかグループ大忘年会では、60名を越すスタッフ達が、キレッキレのダンスやコントや熱唱など、皆プロはだしでした。私も調子に乗ってステージ前で応援のオタおどりでヒザがいってしまったり(笑)。素晴らしい年だったので素晴らしい終わりだったと思っています。みんな、来年は今年と違う自分がいる事を信じて新年を迎えましょう。

去年の大晦日と正月は、ベルメゾンの夜間待機で何十年ぶりかでアルコール抜きの年末年始でしたが、今年はうれしいわぁ。でも、かわりの夜間待機の看護士さん本当にお疲れさまです。ありがとうございますなのです。

と言う事で昼の2時過ぎから、何だか飯が始まりまして、八戸の割烹銀波さんのおせちを待ちきれず手を出して、昨日買ってきた花咲ガニと毛ガニと紀文の超高級かまぼこ
や伊達巻きや大間のマグロや鯛やヒラメはなくて鮹とか、とにかく旨い旨い旨いの連続と、長男夫婦&孫、次男と勢ぞろいで昼から酒盛り飯の大晦日なのでした。なんて時間から始めてるのよ(笑)。

途中、来八中のかつての勤務医小澤先生が、義理の弟の歯が欠けたのでユニットや機材を貸してくださいと思わぬサプライズ。年末に、いったいどうしたのよ?と聞いたら弟の嫁がスマホを旦那にぶつけた、、、と言う短い説明に、あははははは、何があったんだ?と、事実とは違うだろう要らぬ詮索で楽しみましたわ(笑)。ちゃんと治療してもらい良かったですな。

孫と戯れながら、ベタな紅白をBGMに、ああぁ、いい大晦日だ。

皆さんも、なかなかな、年末年始をお過ごしください。皆さんの素晴らしい新年を、上から目線で神のように祈りましたから(笑)、新年おみくじはみんな大吉間違いなし。

今年もありがとうございました!!


月曜日, 12月 25, 2017

紹介会社と有効求人

ここ最近の有効求人倍率はかなり上がってきているが、結局人材不足がいろいろなセクションにダメージを与え経済成長率がいまいち伸び悩んでいるような気がする。私のグループ全体でも特に介護看護師の求人にしばらく前から頭を悩ませているだけでなく、本院の新規のドクターさえ見つからない。これは地方都市はもちろん首都圏でも如実であるようだ。賃金の問題ではなく、働きがいの問題であるはずなのだが、プロとしての自覚が欠如すると目先の賃金や待遇に目を奪われるのは致し方ない。しかし、その先に待っているのは患者の不利益ばかりでなく、雇用される側こそ自らの首を絞めると言う構図が理解出来ないばかりか、その職種の将来性すら奪いかねない。一生、労働時間だけから賃金を得る呪縛者となるのではないだろうか。
もちろん雇用主の人間性は重要ではある。プロとして高額なサラリーを要求し維持したいのなら、その範疇を超えた人本来の至極まっとうな意識が必要なのだ。そして当然、それに十分にこたえられる我々雇用主の人格は人間性にもまして言うまでも無いが。

しかし、こういう現状に目を付けているのが、人材紹介会社なのだろうか。一定の条件で紹介をしてもらっても数ヶ月経過し退職すれば、かなり高額な紹介料は「それはあなたの所為ではないのですか?」と、もっともらしいことを言われもちろん返っては来ない。
しかも最悪なのは、そのタイミングで雇用主サイドに己の自分勝手な解釈でネガティブな労働環境に対する悪評をばらまき純粋な周囲を困惑させて、結果さすがに据えかねて雇用主から改善や解雇を促されたとしても、この求人倍率では痛くもかゆくもない構図が見え隠れする。紹介料が雇用される側にいくらかでも流れているのも本来理解出来ない。今まで以上に法整備が必要なのではないだろうか。紹介会社はもちろんだが、そこから来る雇用希望者もである。一度弁護士に相談してみたい案件だ。  

もちろんあくまでも、その個人の人間性の問題もあろうしそれがほとんどかもしれない。批判と悪評のみを探し、反面、当たり前の仕事をしていると言うただそれだけで賃金だけは得ようとするなら、まあ、人間的に最低なのだが、生きていく上で寂しすぎないか。雇用主側はその悪意の実態が見えない場合もあり、気がついた時思いもよらない傷口になっていたりしては大変なのだ。己の仕事に対する反真摯さは、もはや個性と呼べる段階ではないほど年齢を重ねていればなおさらだ。加えてこういう場合特徴的なのは「自分のことは棚に上げる」だろうか。
はて、そういえば、労働者を守る立場の労働基準監督署はこういう例に対して、あくまでも被雇用者を弱者として守るのか?本当に弱者なのか??興味がある。

我々はそれはそれで1%でも素晴らしい素質がある事を見いだし、なんとか引き出してその割合を8割9割に引き延ばしてあげることで、全ての状況がWINWINになる事を知っている。だからどんな状況でもリカバリーをしたいのだけれど、被雇用者自身がそのことを理解出来ない以上、残念ながら我々ではなくその人自身が一生辛い環境を転々とすることは間違いないだろう。どんなに景気が良くても。
映画じゃないが、ダークサイドに魂を持って行かれるとどうなるのかわかるという物だが(笑)。

ウチのようなグループで特に重要な事として、医療(介護)の要はコミュニケーションである。そして、重要なのは患者にも同僚にも、、

Assistance 支援援助介助
Healing 癒やし
Hospitality 心のもてなし
Entertainment&Art 全ての場面で歓びを

これを実戦することに全身全霊を傾けるのが、私たちの仕事のプロという物ではないだろうか。





金曜日, 12月 15, 2017

PMTCをやめてGBTに移行

ペリオやインプラントはもちろん、歯科におけるとても重要な事項は定期管理、そう、メインテナンスなんです。今まで当院ではメンテ専門の診療室(デンタルサロンK)を5年前に作り登録患者は1000名を楽に超える数になっていますが、その手技の主流だったのがPMTC(profesional mechanical tooth cleaning)でした。
当院での最初のPMTCプロトコル作成は1992年になります。ちょうど25年前なんですね。そのPMTCによるメンテが、実は来月から徐々に姿を消そうとしています。



歯科自体の進化は、何もデジタルデンティストリーばかりではありません。来月から本格的に当院で稼働するGBT(guided biofilm therapy) は、ここ数年爆発的に世界中で浸透し始めたメンテプログラム(だけじゃないけど)です。トレンドに乗るという意味では、やや遅きに失した感はありますが、昨晩DH達がミーティングを開いてプロトコルを作成したようです。ありがたい話ですね(笑)。ウチもこの下記スローガンをもってして、日々メインテナンスに励んでいきたいと思っています。

NO MORE RUBBER CUPS
NO MORE BRUSHES
NO MORE PASTE
LESS USE OF POWER AND HAND INSTRUMENTATION


すっかり話は変わりますが、ここ数年は本当に傾蓋知己な間柄になった先生が多かった年かもしれません。全て飲酒がらみですが(笑)。自分が年をとったからと言うのもあるかもしれませんが、若い頃はそうはいきませんでした。余裕がなかったのかなとも思っています。じゃあ、最近は余裕があるのかと言われれば、仕事は死ぬほど忙しいが、かねは無い。しかし気持ちの余裕はある、、んだろうなぁ(笑)。
この世の中、幸福の度合いをお金の指数でしか表せなくなって久しいのですが、自分もそこにどっぷりとつかっていると、確かに大脳の渇望ドーパミンは乗っ取られているんだなぁと感じる時があって、快感スポットをこのドーパミンに乗っ取られるから、例えば大金持ちはもっともっと金がほしくなり、限度がなくなる。生活に十分な10円持っていると100円ほしくなる大脳の仕組みがそこにあるという勉強をして、まさしくなのである。

だから実は、早く穏やかな毎日を過ごしたいと思っているのです。う〜ん、自分にそんな生活が出来るのだろうかという不安もあるんだが(笑笑)。お金も必要だけれど、人生で何をするかという幸福感の方が楽しいと思うんだけどなぁ。。





月曜日, 12月 04, 2017

新しい医療広告規制

厚労省委託ネットパトロール
私たちの歯科医療に対する情熱と高いスキルだけでは、プロとして立ち行かなくなるんだよと言う、いかにもな風評が出始めて10年ぐらい立つのか。それを言説とするベクトルの違いを私が勉強会などでいくら指摘しても、背に腹は代えられないとばかりに、ローカルな八戸でもその波に乗った先生方はそれなりにいらっしゃる。まあ、しかし、皆さん成功しているようだから良かったわけですが、本当の結果は10年以上先の話でしょうか。

ところが、この手のコンサルが得意とする歯科医院の広告に更なる規制が入った。11月29日、厚生労働省は医療機関のWEBサイトにおいて治療を受けた患者の体験談や手記の掲載を禁止する方針に。有識者会議を経て来年6月からの適用を目指す。当然、いかにも中立そうなデンターネットなどの黒い噂のたえない口コミサイトもその範疇となるだろう。
今年の医療法改正でWEBサイトは広告と位置づけられたのだが、これはテレビCMや看板などと同じと言うことになる。これより以前は、院内掲示板という扱いだったのでかなりいろんな事を勝手に書いていたのだと思う(笑)。

事の発端は、医療広告において誇大広告の患者被害が増えてきたことにある。確かに、知り合いとまで行かない知り合いの歯科医院など、私から見ても「、、、、う〜ん、、嘘でしょ」という広告を平然と出していたりする。それを見て、信じて、患者が来るように誘導していることは間違いがない。これもそれも、アメリカから日本の医療の中にマーケティングという言葉をねじ込みビジネス展開したコンサルタント業の方々だと思っている。
個人的に言えば、全部は否定しないし参考になる事も多々有り理解出来るが、基本、信頼はしていない。

指導事例としては、自院滅菌システムの誇張広告や術前術後の写真の掲載があり、まあ、よく考えれば、患者毎に治療効果などまちまちなのに、いかにも〜、という審美関連医業は要注意でしょう。特に歯科だけを見ても、治療形態の変化は自由診療が医科に比較して多いと言うことで、例えばインプラントなど患者の感想などを(良い感想)積極的に掲載するケースは多いはずだ。確かに写真や体験談などを参考に治療方針情報の指針にしたい患者は数多く存在する。問題は虚偽であるか否かの判断で掲載自体の問題ではないような気もする。要は、ビジネスとしての口コミや加工術後写真の横行が跋扈する現状に厚労省は重い腰を上げた可能性があり、今回の規制の根本はそういうことなのだろう。

我が国が世界に誇る医療システムであるところの「フリーアクセス」は行き過ぎた虚偽の広告により、患者にとっては「不利アクセス」になる場合が多くなり、技術の進歩と既成の医療との狭間で患者が不利益を被らないように、歯科医師自身の倫理観を今まで以上に磨かなければ歯科自体の信頼は失墜する事は間違いがない。
まあ、個々に素晴らしい倫理観と高いスキルと情熱を持って取り組んでいる方はこの限りではないことは間違いないが、患者はどうやってその情報を手に入れるかという手段の問題なのだ。直感??(笑)


金曜日, 12月 01, 2017

伝説を通り越す歴史なんだろうか

ドクターネビンスの話を聞いてきた。こういう機会を作ってくれたカイマンデンタルに感謝です。さて、、、

30年前、開業するあたりの頃なのだが、歯科に関する情報ソースは、かなり限られていた。特に大学にケツをまくった不出来な私など、商業誌以外新しい情報は皆無で、それよりも何よりも学生時代から勤務医までの付け焼き臨床が、果たして世の中で通用するのだろうかという疑心暗鬼にも似た不安との格闘が一番であり、早く開業して仕事休んででもこの先生の元で何を習いたいというハウツー思考もまだ若かったせいか旺盛だったのかもしれない。

そんなはぐれ物の、できの悪い私でさえ、ペリオに関して言えば、当時外人ならネビンス、リンデ、ぐらいは知っていた。だから開業して間もない頃、最初に選択したペリオセミナーがネビンスだった。PRDは紙がつるつるではない、口腔内写真ではなくイラスト中心の頃からの読者だったので余計に彼が印象に残っていたのかもしれない。そして彼のビデオを何巻ももちろん買って自宅で何度も見ていた。

もう、今や元気なおじいちゃんなのである。少し安心した。そんなおじいちゃんの顔を見るために多くの偉い先生方が集まってきたようだ。みなさん、米国大学臨床がらみだったり、国内大学臨床がらみだったり、と様々なのだろうが、私のように純粋におじいちゃんお顔を拝顔しに来ただけ、、と言う先生は少ないだろうなぁ(笑)。懇親会に出席できなかったのが悔やまれる。彼が邪道だと当時怒って、二度とこんなまねをした論文はPRDにのせないし、絶対にこんなまねをしちゃだめだ、、と言ったラバーダムGBRのその後の話をしたかった(笑)。

45年経過症例とか、どれほど凄いのか。インプラントどころの話ではない哲学的命題が隠れているにもかかわらず、申し訳ないが、やはり場違いなハウツー質問などが出たのは残念で仕方ない。だから、彼の口から「使ってないから知らない」とか「今までこんなに良い成績を残しているマテリアルを今更なぜ変えるのか?理解できない」とか、ザンバラリンとたたき切る感じは30年ほど前と何も変わっていないのだろう。
なぜそこでその話を今この先生に聞くのか?AI搭載スーパーマンだと思っているんだろうな。気持ちはわかる(笑)。

歴史的伝説を目の当たりに見て、相変わらずの節を聞いて、明日からの臨床の励みとかそんな生やさしい事じゃないなと気持ちを引き締めて帰路についたのでした。いや、そこまではないか(笑)。




月曜日, 11月 13, 2017

ねえ、保団連、保険で良い歯科治療????

保団連の厚労省交渉の中に「保険で良い歯科治療を」と言うスローガンが新しく出てきた。今週の厚労省交渉の時も前半は私も同席するが、全く賛同できない

最初にダイレクトに言ってしまえば・・・「どういうことだ?」と疑問を持つ諸氏も多いのではないだろうか。
今までの保険治療で一生懸命コスト割れを気にせず誠心誠意取り組んでいる保険医とまじめに通院している患者に、とても、いや、酷く、失礼な話ではないか

気持ちはわかる。診療報酬の評価が諸外国に比べ極端に悪い日本の歯科治療において、それを改善したいという気持ちはわかるが、このスローガンでは、今までまともな治療をしてきていないことになるそしてそれはお国の評価が低い所為だと言うことになる
冗談じゃない。まともな治療も出来ない、出来損ないの、倫理観が欠如している歯科医師の言い分を全体の言い分のように持って行くのはものすごい抵抗がありますよ

例えば、歯内療法などがいつもやり玉に挙がるが、確かに米国の1/20の評価ではいかんともしがたい。しかし、歯科医師の倫理で、多くのエンドセミナーに足繁く通い、ラバーダムは当たり前、もちろんオラシールでラバー辺縁は封鎖する、拡大も充填も満足いくまで、シーラーは必要があればロイコシールやMTAシーラーを使う、不出来なら再根充は当たり前、、、、もちろん保険で、、、、そんな歯科医師は私を含めごまんといるはずだ。
この点数でやっていけるはずがない、、といういいわけの背景には、そんなことをしたら倒産するとでも言いたいのだろうか。するわけがない。患者を馬鹿にしてはいけない。うちは少なくとも30年近く大丈夫だ。ただし、金は貯まらないというジレンマはある。そこなのか?保団連。

評価が低いからそうしないのか?世の中の歯科医師達はそうなのか?コストがかかるからかからないように適当な治療をしてきたのか?そう、これは首都圏ターゲットのいくつかの開業医アンケートの結果とも連動することなのだ。
私がいつも言うように、保険診療を担保にしているくせに、それを否定することで自費診療が成り立つという、とてもいやらしい生き方をしている方が多いと言うことだろう。

ある患者さんが東京の某世田谷ど真ん中から引っ越されてきた。近所の歯科医院で上顎前歯にレジン前装冠(保険)を1ヶ月前に入れたのだそうだ。
正直困った。。あまりの不出来に困ってしまった。
患者さんも担当医に言ったそうだ。もう少しきちんとキレイにならないのですか?
担当医はにこりと笑いながら言った。
保険なのでこれ以上は無理ですが、自費のオールセラミックならキレイになりますよ

保険でまともに出来ないやつが、自費でまともに出来るとは思えないが、こういう歯科医院が「保険で良い歯科治療を」というスローガンに賛同しているとしたら、そりゃ、誰だって吐きそうになるだろ。そして、こういう例は都会だから田舎だからとかもちろん関係はない。

そう、これは歯科医師の問題なのだ。それを厚労省の問題にすり替える保団連は、潔くない。「点数が低い評価が低い!」のは、全く別問題としてエビデンスベースと歯科医療経済学的に取り上げなければ、歯科医師の評価自体が地に落ちることは間違いない

余談だが、保団連は技工士問題も衛生士問題も行政問題にすり替える。違うだろ。パラデンタルスタッフの責任は歯科医師にあるだろうこういうすり替えは、ほんと、左翼が得意とするやり口だから気をつけなければならない

今日は、いつもの人数を一人っ子診療で、心身ともに疲労してるわ(笑)。。勤務医ww。