6月 30, 2014

ベルメゾンK内覧会

金曜日竣工式、祝賀会、内覧会初日。土曜日内覧会。日曜日、内覧会、ワシの来場者への「高齢者の口腔ケア」の講演。と慌ただしくも楽しく3日間が過ぎました。
内覧会は、3日間で500名弱の方が訪れてくださり大変ありがたく感謝いたします。

一概に、高齢者を含む口腔ケアの重要性は、特に最近クローズアップされてはいますが、まだその全容が一般の方々に広く浸透しているとはいえない状況ですし、命に直接携わっている医科の先生方にもなかなかうまく伝わっていないという現実もあります。
その証拠に、種々様々な形態の老人施設において、実際歯科医師や歯科衛生士による口腔のケアが当然のようにプログラムされている例は希少であることがあげられると思います。もちろんキュアは現状でも、ほぼボランティアと覚悟しながらも積極的な在宅診療において治療は進み、古くから取り組んでいる在宅を積極的に行っている先生方には本当に頭が下がります。
しかし、その後の定期的ケアが、では本当に継続されているのかと言えば、その報酬の少なさや時間的制約の中、かなり難しい状況であることは否定できません。

そういう部分に風穴を開けるために、ワシらは7年前から構想を練り始めました。どんなに素晴らしい口腔内環境を構築したとしても、経年的な変化は絶対に避けられないわけで、しかし何とか良い状況を維持するために、そこには衛生士達の涙ぐましい努力が絶対に必要となるわけです。

可能だろうか?という疑問符を持つことは、ソーシャルワークとしての失敗を招きます。可能にするために何が必要だろうかという、目的の下の方法論を詳細に構築することが成功に繋がると信じてここまで来ました。後は何とかこの施設を軌道に乗せ、そのモデルをグローバルに社会に提示していくことがワシらの次の使命だと考えています。
歯科をメジャーな医療と介護のかなり重要なキーとして認識してもらうためには、それ相応の覚悟が必要なのです。。

内覧会がすべて終了した後、ホームのスタッフ達と打ち上げに参加。皆さん本当にお疲れ様でした。これからが本番に向かうわけですが、この素晴らしいスタッフ達なら世界一のホームを目指しても大丈夫だろうという、自信とも違う安堵がワシの胸にしみこんできました。

一昨年の予防歯科センターからこのホームまでと言うワシらのグループの目的とする意味は、お腹の中にいる時から、天寿を全うするまで、歯科がその人の人生にどれだけ深く関わっていけるのかという大命題を解決するためなのです。

(6/30本日付けのデーリー東北紙面で、内覧会と講演会の記事が掲載されました)



それから、多くの皆様に、お花やお祝いを頂きまして本当に感謝申し上げます。玄関前に置かせていただきましたS委員会皆さまから頂いたもみの木が圧感です。


この木のようにまっすぐぶれずに伸びていきたいと思います。






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