4月 12, 2015

春・自転車・21世紀の歯科資本



久しぶりにブログ更新だけれど、フェイスブックのおかげでそうなったのかなぁ。細かなことは日々書き込むからなぁ。。

天気の良い日曜日。午前中、新着の自転車を慣らし運転&操作の練習(笑)。八戸にもやっと春が来たようだけれど、まだまだ冷たい風が頬に軽く突き刺さります(笑)。今回やっとの事(自分の気持ち)でスイスBMCの自転車をH局長さんの監修の元購入いたしました。総重量8キロ位だったと思うが、フルカーボン製で、ワシのようなぼんくら自転車初心者にはもったいないだろうと思いましたが、これをきっかけに長くサイクリスト続けるのなら、いい加減なのを買ってはいけないとの助言の元、実現した次第です。う〜んと、急な坂道はパスするからって言ったんだけどなぁ(笑)。
河川敷の自転車コースを1時間弱ならして、ケツが痛くなって帰宅しました。まだまだワシには遠い道のりなのですw。

マルクスとピケティを斜め読みして記憶していたことを書き留めておいた方が良いだろうなと、ちょっとメモします。あ、酷くつまらない話です(笑)。

資本主義の根本として避けることの出来ない「格差」だけれど、これが高低どちらも平坦化する傾向は全くと言って良いほど無いことは、皆暗黙のうちに了解しているでしょう。大きな戦争における経済の平坦化は幻想であったことを大東亜戦争後皆経験しているわけです。しかし、戦後の資本主義がマルクスの予想とは違って成長と平坦化をもたらした事実もまた、グズネッツの統計研究で明らかになりました。これはどういうことなんですか。

1970年以降先進国の資本は大きく変動しています。1980年代の日本では私的な富は所得の4年分から7年分へと急増しています。この明らかなバブルの中、不動産が崩壊し資本投資は以前の状態に戻ったわけです。成長率の鈍化は長期の資本/所得比率を上昇させます。

では、この格差の原因は?ここに教育とテクノロジー競争で賃金が決まってしまう現実があります。これはマルクスの資本論でも労働者階級の賃金上昇を抑える1番の原因となっていることに気が付くでしょう。長期的に見ると教育投資が賃金格差を減らす最善の手段というわけです。
この問題の背景にあるすべての私的所有権そのものをなくそうとしたのが社会主義です。これによって資本主義の根本的矛盾は解決するのですが価格そのものも機能しなくなったわけです。つまり、市場経済と所有権は単純に資本家が労働者を支配する道具ではなくて多くの人を直接命令なしに協調させる優れたシステムでありそれなしに経済自体は動かないと言うことです。

これを念頭に入れて歯科経済を考察すると、まさに同じ事が現実となっていることに気が付きます。社会保障制度はいわゆる米国で言うところの社会主義でありマルクス主義の崩壊と同じ構図がすでに目に見えているわけです。歯科再建治療を社会保障でになう稀少な我が国の歯科システムにおいて個別歯科医院における投資は業界全体の資本/所得比率を上昇させています。かつて、「借金」による運営と債権を早期に解決する事が将来の安泰に繋がると信じられてきたのですが、その根底には社会保障による労働賃金の価値の低下に他なりません。「借金」が実は「投資」であるという教育から来る感覚的な相違が、明らかに医院格差をもたらし、そこに付随する患者本位のゴールが価値の低い物になる危険性こそ、今これからの歯科医療経済を考える上で重要なことになるのではないかと予測できるのです。
護送船団方式で50年引っ張ってきた日歯も、いい加減このことに気が付かなければ、ますます歯科医院の格差は広がり、程度の低い治療からグローバルに高度な治療まで、ごちゃ混ぜの状況こそ、歯科医療の信用を大きく損なうことだと考えるべきでしょう。
歯科医院の多さが自院の患者減少だと言うこと自体、幻想だと早く気が付くべきです。

有名進学校の学生や、レベルの高い最高学府の学生に、なぜ非常にう蝕が少ないのか、歯科医師の多さが患者減少の原因なら、どう説明しようというのかな???
これが21世紀への歯科医療の根本経済学ではなかろうか??



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