9月 11, 2017

口腔内写真検査とは??

集団的個別指導に参加した先生から、驚くようなことを聞いた。新任技官がこう言ったそうだ。

「口腔内写真検査は検査なのでカルテに所見を記載するように」

初めて聞いた。口腔内写真が初めて導入されたとき厚労省はそんな説明は一ミリもしていない。この口腔内の写真を見てどんな所見を書くのだろう。是非お手本がほしい。だいたい、写真を撮ろうが撮るまいが初診時において口腔内の所見を記載している。ペリオの検査時全ての所見を記載している。この期に及んで、何を書けというのか全く理解出来ない。そして、これはこの技官の勝手な考えでは無いのか?

点数は一枚撮影で10点(100円)。通常5枚の撮影をするので50点(500円)。口腔内撮影用カメラは高価な物なら60万円くらい。安価な物でも30数万円。普通のCD(コンパクトデジタル)カメラでは記録として残せるような物は撮影できない。(そう、これは検査では無く記録なのだが、青本の検査の欄にあるから所見を書けと言うことなのだろうが、頭が○すぎやしないか?こういう人が他人の指導をするのか?)歯科医師の時給をもし計算したとして、この記載に関わる時間をきちんと評価するならまだしも。わずか100円の評価でいったいどれぐらいの時間を割いてどういうことを記載するのか是非是非見せてほしい。デジタル保存評価も忘れずにね。クラウドで保存する場合のコストも考えてほしい。

臨床経験のある指導技官と臨床経験の無い指導技官の違いは、一日現場で臨床をすると言うことがどういうことなのかを知っているか否かではないかと思っている。経験が無いのなら、その部分を加味して理解を示すべきだろうし、知っているのなら経験則を加味すれば問題は解決する。こういうことを言い出す技官は、是非バラエティに富んだ一日の診療を理想的な記載と管理で行い、どれぐらいのコストをかけどれぐらいの収益を考えれば良いのか、理想となるお手本の診療システムを作っていただきたい物だ。出来ないでしょ多分。出来もしないことをワシらに要求していると言うことが理解出来ていないでしょ。それは役人として卑怯でずるすぎやしませんか?

こういうことを書くと、結構みんなに、「やばいでしょ、目を付けられるんだから、いきなり指導とか来たらどうする?」と言われます。確かに現在の指導大綱では、何故指導に当たったか理由を開示する義務は無いのです。ですから、ワシに個別な指導がもし来たら平均点数は計算できますから、その所為では無いとしたらこの所為でしょう(笑)。受けて立ちましょう。しかし、理不尽な返還には応じませんので、結果勝とうが負けようが裁判は覚悟の上ですね。

私がルール、みたいな横暴を許す社会はいけません。厚生局はよくスピード違反と免停の話を引き合いに出します。あれは詳細な減点方式で有り現場の警察官の気分や解釈で引かれる点数が変わるわけではありません。結果トータルマイナス何点で免停になるんです。方や医療における指導など、その場の技官の裁量だらけです。詳細な点数が決まっていてトータル減点何点じゃ無いんです。技官の胸先三寸で返還から監査まで好きに出来るんです。
逆に言うと。歴史的にも(笑)これは人をだめにしますよね。そういう権力を持ったと勘違いする人間が出たら、「私が書きなさいと言ったら書いてください。守れないのなら、、、、、、ですよ」、と。

何で、指導する側の技官を評価するシステムが無いのだろう?酷く時代遅れのような気がする。そして、何か、国民では無く行政の顔色をうかがう歯科医師が増えたのだろうか。だからこういう技官がいつまでも実権を握る。本末転倒なのである。ルールがおかしいのならルールは変えて行く。でなければ、ある意味ファシズムなのである。





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