月曜日, 11月 13, 2017

ねえ、保団連、保険で良い歯科治療????

保団連の厚労省交渉の中に「保険で良い歯科治療を」と言うスローガンが新しく出てきた。今週の厚労省交渉の時も前半は私も同席するが、全く賛同できない

最初にダイレクトに言ってしまえば・・・「どういうことだ?」と疑問を持つ諸氏も多いのではないだろうか。
今までの保険治療で一生懸命コスト割れを気にせず誠心誠意取り組んでいる保険医とまじめに通院している患者に、とても、いや、酷く、失礼な話ではないか

気持ちはわかる。診療報酬の評価が諸外国に比べ極端に悪い日本の歯科治療において、それを改善したいという気持ちはわかるが、このスローガンでは、今までまともな治療をしてきていないことになるそしてそれはお国の評価が低い所為だと言うことになる
冗談じゃない。まともな治療も出来ない、出来損ないの、倫理観が欠如している歯科医師の言い分を全体の言い分のように持って行くのはものすごい抵抗がありますよ

例えば、歯内療法などがいつもやり玉に挙がるが、確かに米国の1/20の評価ではいかんともしがたい。しかし、歯科医師の倫理で、多くのエンドセミナーに足繁く通い、ラバーダムは当たり前、もちろんオラシールでラバー辺縁は封鎖する、拡大も充填も満足いくまで、シーラーは必要があればロイコシールやMTAシーラーを使う、不出来なら再根充は当たり前、、、、もちろん保険で、、、、そんな歯科医師は私を含めごまんといるはずだ。
この点数でやっていけるはずがない、、といういいわけの背景には、そんなことをしたら倒産するとでも言いたいのだろうか。するわけがない。患者を馬鹿にしてはいけない。うちは少なくとも30年近く大丈夫だ。ただし、金は貯まらないというジレンマはある。そこなのか?保団連。

評価が低いからそうしないのか?世の中の歯科医師達はそうなのか?コストがかかるからかからないように適当な治療をしてきたのか?そう、これは首都圏ターゲットのいくつかの開業医アンケートの結果とも連動することなのだ。
私がいつも言うように、保険診療を担保にしているくせに、それを否定することで自費診療が成り立つという、とてもいやらしい生き方をしている方が多いと言うことだろう。

ある患者さんが東京の某世田谷ど真ん中から引っ越されてきた。近所の歯科医院で上顎前歯にレジン前装冠(保険)を1ヶ月前に入れたのだそうだ。
正直困った。。あまりの不出来に困ってしまった。
患者さんも担当医に言ったそうだ。もう少しきちんとキレイにならないのですか?
担当医はにこりと笑いながら言った。
保険なのでこれ以上は無理ですが、自費のオールセラミックならキレイになりますよ

保険でまともに出来ないやつが、自費でまともに出来るとは思えないが、こういう歯科医院が「保険で良い歯科治療を」というスローガンに賛同しているとしたら、そりゃ、誰だって吐きそうになるだろ。そして、こういう例は都会だから田舎だからとかもちろん関係はない。

そう、これは歯科医師の問題なのだ。それを厚労省の問題にすり替える保団連は、潔くない。「点数が低い評価が低い!」のは、全く別問題としてエビデンスベースと歯科医療経済学的に取り上げなければ、歯科医師の評価自体が地に落ちることは間違いない

余談だが、保団連は技工士問題も衛生士問題も行政問題にすり替える。違うだろ。パラデンタルスタッフの責任は歯科医師にあるだろうこういうすり替えは、ほんと、左翼が得意とするやり口だから気をつけなければならない

今日は、いつもの人数を一人っ子診療で、心身ともに疲労してるわ(笑)。。勤務医ww。



木曜日, 11月 02, 2017

イタリアを含む欧州今回の総括(笑)

今回のneoss linkミーティング、ソレントという素敵な場所だったが、日本からは不便な場所でもあったわけで、そうかヨーロッパは共同体だもんな、、とある意味納得した。北欧だって離れてるとはいえ、ナポリ直行便はたくさんある。欧州各地からはナポリ行き凄いたくさんLCCも。で、空港からソレントへすぐ行こうと思ったらタクシーなら100ユーロでまあ大丈夫。バスだってたくさん出てるし欧州人はそんなに不便な感じがしないかもソレント。

しかし、いざ東洋からだと、私で2ストップ(三沢、羽田、パリ、ナポリ)関西からの強者は格安3ストップも(笑)。でも、かなりの収穫があったので苦痛ではなかったかな。NEOSSと言う会社がいかにブローネマルク教授のDNAを引き継ぎ、そしてアップグレードしているのか本当によくわかったわけです。他社がだめとかじゃなく哲学的にもと言う意味です。近代インプラントはなぜ始まりなぜ今まで引き継がれ、そしてなぜそれが良いのだと感じるのかとても大切なことだと思います。

シャモニとエギューイミディ
ジュネーブとジュネーブ空港
さて、パリのトランジット中、帰国しながらこれを書いてますが、イタリアは日本と同じ山と火山と扇状地。だから南ほど地形が複雑で平地はわずかで谷は深い。そして、そのまま北上すればアルプス。大きな地殻変動でイタリア北部からフランススイスオーストリアの山々はできあがったのでとにかく険しい。だから、イタリアなどは南の海から攻められていた歴史が沢山あり、文化もそれに従って多様化していますね。ナポリやソレント近郊のゴシックの教会にちりばめられるビザンチンの名残はオスマントルコの時代
をかいくぐってきた証拠なのでしょう。

ソレントは田舎なので比較的穏やかですが、ナポリは、申し訳ないが交通事情といい、混雑ぶりといい、なんだかインドのムンバイを思い出した。その一番の理由は移民だろうな。街の至る所でビジネス展開をする移民の方々が、本来はそうではないイタリアの文化を台無しにしている感じがしてなら無い。道ばたで堂々と偽ブランド物をブランドの国イタリアで売る神経はイタリア人であるはずがないわけで。まあ、北アフリカからアラブの春だとかなんだとかで相当数流れてきているだろうは一目瞭然。

交通ルールはインドに匹敵する混乱ぶりでレンタカーを借りようかなと言う気にならない。もちろんローマもね(笑)。北部はまだもう少しまともらしい。都市は悪い人であふれているから気をつけてね、で、イタリアの田舎に行けばいい人が沢山いるよと教えられたが、日本と同じでイタリアの田舎の第一村人発見はまずかなりの高齢者。そりゃそうだ。悪い人はいない(笑)。

歯科事情を都市部で聞いてみた。まともな人は医療費は高額なんだけれどプライベートクリニックにしか行かない。パブリッククリニックは建物古い、機材が古い、何ヶ月も待たされる、、で、余程所得の低い人でなければ行かないのだそうだ。これが先進国保険診療の現実なのに、日本の話をするとやはりみんな驚く。さすがだ日本、そんなことがパブリック契約で出来るの????だって。

帰りのナポリからのフライトは好天だったのでぼんやり外を眺めていた。前述のような「地形」が好きな私はただただ眺めてるのが好き。アルプスを越えたあたりから全く山がなくなりフランスの穏やかな丘陵地帯が広がり始める。そして全てが河岸段丘で出来ている。肥沃な土地だろう。一次産業の自国充実がうらやましいですね。

欧州共同体は日本で言う県単位と同じ感覚だと思う。眼下にフランスはアルデンヌエリアの原発が見えてきた。仏全土58基の原発は欧州の電力を下支えしているだろうが、ドイツにはないとか威張るが買ってるだろ。ま、日本で言うと秋田岩手にないけど青森にある、、ぐらいの感覚でしょ。あれこれ思う人はまず行って、感じて、そこの人と話して、空気を吸ってくるべきだろうな。原発ツアーじゃなく(笑)。。。

欧州、、、何度も何度も行ったが、何度も色々考えさせられるわ。