月曜日, 12月 04, 2017

新しい医療広告規制

厚労省委託ネットパトロール
私たちの歯科医療に対する情熱と高いスキルだけでは、プロとして立ち行かなくなるんだよと言う、いかにもな風評が出始めて10年ぐらい立つのか。それを言説とするベクトルの違いを私が勉強会などでいくら指摘しても、背に腹は代えられないとばかりに、ローカルな八戸でもその波に乗った先生方はそれなりにいらっしゃる。まあ、しかし、皆さん成功しているようだから良かったわけですが、本当の結果は10年以上先の話でしょうか。

ところが、この手のコンサルが得意とする歯科医院の広告に更なる規制が入った。11月29日、厚生労働省は医療機関のWEBサイトにおいて治療を受けた患者の体験談や手記の掲載を禁止する方針に。有識者会議を経て来年6月からの適用を目指す。当然、いかにも中立そうなデンターネットなどの黒い噂のたえない口コミサイトもその範疇となるだろう。
今年の医療法改正でWEBサイトは広告と位置づけられたのだが、これはテレビCMや看板などと同じと言うことになる。これより以前は、院内掲示板という扱いだったのでかなりいろんな事を勝手に書いていたのだと思う(笑)。

事の発端は、医療広告において誇大広告の患者被害が増えてきたことにある。確かに、知り合いとまで行かない知り合いの歯科医院など、私から見ても「、、、、う〜ん、、嘘でしょ」という広告を平然と出していたりする。それを見て、信じて、患者が来るように誘導していることは間違いがない。これもそれも、アメリカから日本の医療の中にマーケティングという言葉をねじ込みビジネス展開したコンサルタント業の方々だと思っている。
個人的に言えば、全部は否定しないし参考になる事も多々有り理解出来るが、基本、信頼はしていない。

指導事例としては、自院滅菌システムの誇張広告や術前術後の写真の掲載があり、まあ、よく考えれば、患者毎に治療効果などまちまちなのに、いかにも〜、という審美関連医業は要注意でしょう。特に歯科だけを見ても、治療形態の変化は自由診療が医科に比較して多いと言うことで、例えばインプラントなど患者の感想などを(良い感想)積極的に掲載するケースは多いはずだ。確かに写真や体験談などを参考に治療方針情報の指針にしたい患者は数多く存在する。問題は虚偽であるか否かの判断で掲載自体の問題ではないような気もする。要は、ビジネスとしての口コミや加工術後写真の横行が跋扈する現状に厚労省は重い腰を上げた可能性があり、今回の規制の根本はそういうことなのだろう。

我が国が世界に誇る医療システムであるところの「フリーアクセス」は行き過ぎた虚偽の広告により、患者にとっては「不利アクセス」になる場合が多くなり、技術の進歩と既成の医療との狭間で患者が不利益を被らないように、歯科医師自身の倫理観を今まで以上に磨かなければ歯科自体の信頼は失墜する事は間違いがない。
まあ、個々に素晴らしい倫理観と高いスキルと情熱を持って取り組んでいる方はこの限りではないことは間違いないが、患者はどうやってその情報を手に入れるかという手段の問題なのだ。直感??(笑)


金曜日, 12月 01, 2017

伝説を通り越す歴史なんだろうか

ドクターネビンスの話を聞いてきた。こういう機会を作ってくれたカイマンデンタルに感謝です。さて、、、

30年前、開業するあたりの頃なのだが、歯科に関する情報ソースは、かなり限られていた。特に大学にケツをまくった不出来な私など、商業誌以外新しい情報は皆無で、それよりも何よりも学生時代から勤務医までの付け焼き臨床が、果たして世の中で通用するのだろうかという疑心暗鬼にも似た不安との格闘が一番であり、早く開業して仕事休んででもこの先生の元で何を習いたいというハウツー思考もまだ若かったせいか旺盛だったのかもしれない。

そんなはぐれ物の、できの悪い私でさえ、ペリオに関して言えば、当時外人ならネビンス、リンデ、ぐらいは知っていた。だから開業して間もない頃、最初に選択したペリオセミナーがネビンスだった。PRDは紙がつるつるではない、口腔内写真ではなくイラスト中心の頃からの読者だったので余計に彼が印象に残っていたのかもしれない。そして彼のビデオを何巻ももちろん買って自宅で何度も見ていた。

もう、今や元気なおじいちゃんなのである。少し安心した。そんなおじいちゃんの顔を見るために多くの偉い先生方が集まってきたようだ。みなさん、米国大学臨床がらみだったり、国内大学臨床がらみだったり、と様々なのだろうが、私のように純粋におじいちゃんお顔を拝顔しに来ただけ、、と言う先生は少ないだろうなぁ(笑)。懇親会に出席できなかったのが悔やまれる。彼が邪道だと当時怒って、二度とこんなまねをした論文はPRDにのせないし、絶対にこんなまねをしちゃだめだ、、と言ったラバーダムGBRのその後の話をしたかった(笑)。

45年経過症例とか、どれほど凄いのか。インプラントどころの話ではない哲学的命題が隠れているにもかかわらず、申し訳ないが、やはり場違いなハウツー質問などが出たのは残念で仕方ない。だから、彼の口から「使ってないから知らない」とか「今までこんなに良い成績を残しているマテリアルを今更なぜ変えるのか?理解できない」とか、ザンバラリンとたたき切る感じは30年ほど前と何も変わっていないのだろう。
なぜそこでその話を今この先生に聞くのか?AI搭載スーパーマンだと思っているんだろうな。気持ちはわかる(笑)。

歴史的伝説を目の当たりに見て、相変わらずの節を聞いて、明日からの臨床の励みとかそんな生やさしい事じゃないなと気持ちを引き締めて帰路についたのでした。いや、そこまではないか(笑)。